FREITAG STORE SHANGHAI
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MEDIA RELEASE
店舗のファサードが主義理念となるとき
Zurich, March 2023 – FREITAGのプロジェクトは常にビジョンに沿って行われ、それは3月25日にオープンする上海のストアも同様です。地元の建築家、造園家、エンジニア、デザイナー、そして現場のチームと2年間にわたってコンセプト開発をしてきました。その結果、CO2排出量を最小限に抑え、かつ周辺地域との関連性を考慮したユニークな店舗を実現することができました。FREITAGの素材の再利用はバッグだけでなく、ストアデザインにもまた通じています。建築廃材は再び壁となり、また型枠は個性的なストアのファサードへと変身したのです。
この最新店舗開発の際にはFREITAGの基本指針「We think and act in cycles(循環を考え行動する)」に従い、材料とリソースを慎重に使用することがフォーカスされました。建材は可能な限り保持または再利用され、新しい材料がどうしても必要な場合は、半径100キロメートル以内から調達することとしました。近隣との一体感を重視し、FREITAGは心地よい空間を作ろうとしています。たとえば緑の屋上テラスを一般に開放し、地域と一緒に楽しめるようにしました。
コミュニティ ストア
このチューリッヒのバッグメーカーは上海では2018年からストアを構えています。地域のコミュニティは常に成長しているため、従来の小売業の範疇を超えた新しい店舗として、プラットフォームを作成する必要がありました。
FREITAG チームは、やや奥まったXian Suo地区をショップ、レストラン、文化がバランスよく混在する、創造的な地域に変えるという長期的な目標を追求している、不動産開発業者のチェンギュン・ファン氏と出会いました。彼をパートナーに迎え、FREITAGはこのエネルギッシュなビジョンをサポートし、さらに発展させたいと考えています。
この建物は、観光客や買い物客で賑わう有名な地区からは離れた地区にあります。1980年代に建てられ、最初は繊維工場として使用され、その後ホステルとして使用されていました。上海にも拠点を持つ小大建築設計事務所、そして地元のFREITAG チームの友人やその友人に勧められた地元のエンジニア、中小企業とともに、地域と小売店の間に思いやりのあるハイブリッドな場所としてのビジョンが生まれたのです。
健全な成長
Urban Gardening Collective Forest Cityの協力のもと、店舗の全体像と同じコンセプトを採用した屋上です。地域の生物多様性を促進し、不動産開発業者であるチェンギュン・ファン氏が管理する、屋上テラスへの一般公開へのコネクションを作り出しています。地元で季節ごとに植えられ有機的に管理されたテラスガーデンは、常に出会い、共同活動、共同開発のために地域とコミュニティに解放されています。
リノベーションの五原則 CO2 排出量を最小限に抑えることは、小大建築設計事務所にとってFREITAGから課せられた最も重要な課題の一つでした。建設プロセス全体がこれに合わせて調整され、改築のフットプリントは詳細に分析されました。(see table at the bottom of the page)
建物内部をくり抜いたのは、いわゆるグレーエネルギーが滞留しているためだけでなく、修復された建物構造が少なくとも今後30年は使用できるようにするためでもあります。輸送経路をできるだけ短くし、仕上げ面作業の必要をできるだけ少なく建物のエネルギー効率を高め、できるだけ多くの材料を再利用することも、このプロジェクトのポイントでした。
古い壁は細心の注意を払って解体されました。既存の壁の修理や新しい壁の再建のために、できるだけ多くの綺麗なレンガを再利用できるようにしたのです。取り壊された天井と壁のがれきは、いわゆる「再生レンガ」を現場で製造するために集められ、新しい床に使用されました。
作業中に建物全体を覆い、通行人や近所をがれきやほこりから保護していた養生シートは、現場で切断され再利用されました。永続的なファサードの要素として、店舗を天候から保護するだけでなく、建物のエネルギー効率を高めるために、ファサードと建物の間に断熱材を追加するための空間作りに役立っています。新しいファサードの窓部分を意図的に大きくすることで、「新」と「古」が絶えずダイアログを形成し、建築構造の発展の歴史を観察できるようになっています。
チューリッヒにあるFREITAGの工場によるインスピレーション
天井と床を開放することで新しい空間感覚が生まれ、大きな天窓は十分な採光を確保しています。商品倉庫は3フロアに渡り独立して立つ壁に沿って設置され、目隠しはありません。FREITAGのデザイナーはチューリッヒ工場の工業的な外観を引用し、商品の流れを可視化しています。倉庫に保管されている商品には、床から高さ約 8 メートルに渡る壁のレールに沿った商品リフトと棚を介してアクセスできます。
工房兼店舗
店舗の一階には大規模なリペアショップがあり、物の命を長らえる信念を明確に表しています。FREITAG製品が循環経済の中でより長く使用できるように、中国全土から集められたバッグはFREITAGの特別な訓練を受けたスタッフ、レイニー・ウーがここで修理します。 隣接するワークショップスペースでは、デジタルカスタマイズツールである F-Cut の、上海限定アナログ体験が開発されました。業務用リモコンを使用しバッグモデルの実寸サイズのパターンをタープのプロジェクションに配置し、使用済みのトラックタープからオリジナルバッグをデザインすることができます。このようにしてFREITAGでは、ユニークな一点物のデザインとバッグファクトリーの生産工程を体験することができます。
2階と3階にはFREITAGの全商品が勢揃いしており、およそ900個の様々なバッグと750個のアクセサリーを用意しています。Leandro Destefaniとのコラボレーションでは、ベンチオブジェクトが開発されました。これは素材のストーリーを抽象的かつ具体的な方法で伝えており、FREITAG 工場の工業用棚に積み上げられたトラックタープから着想を得ています。最大 14 メートルの長さのタープは一度も切断されることなく折り畳まれ、テンションベルトでまとめられています。
ビジョンとコンセプト:FREITAG lab. ag
Project approach reduces emissions by 144 t CO2 eq
Throughout the entire conversion of the new Shanghai FREITAG Store, the focus was on minimizing CO2 emissions. Thanks to the use of various measures, they were reduced by around 144 t CO2 eq (approx. 45%). This figure includes the production, construction and end-of-life stages and corresponds to the amount of CO2 absorbed jointly by 11,500 beech trees in a year. The same amount of CO2 is also emitted during the production of 205,000 kWh of electricity (East China Power Grid) or the use of 48.2 tonnes of gasoline.
